My Life in Ethiopia

青年海外協力隊員としてのエチオピアでの暮らしについて。

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手洗い啓発活動をやってみる


 先日、とんとん拍子にやることが決まった小学校での手洗い啓発活動ですが、ジャイカの40周年記念式典で自分が首都に行ってしまったこともあり、1週間の間があきました。が、ついに小学校で手洗い啓発をする日がやってきました。
 保健所のスタッフ1名(バザビノ)と、保健普及員4名で、近所の小学校のフラッグセレモニー(夕礼)(注1)にて、10分間の手洗い啓発をすることになっていたものの、大体のことしか打ち合わせていなかったので、その日、オフィスに3時半に集合する約束をしていました。
 ところが、3時15分くらいに保健普及員のオフィスに行くと、部屋には鍵がかかっていて、誰もいない。電話番号を知っているバザビノに電話したら、電話に出ない。いくら1週間の間があったとはいえ、先週、「水曜日の3時半ね!」としつこいくらいに確認したのに、5人とも忘れたんだろうか・・・と途方に暮れていると、他の職員が、保健普及員4名のうち1名の電話番号を教えてくれたのでかけてみました。どうやら保健普及員たちは他の仕事があって、フィールドに行っているらしい。「バザビノはいるはずだから電話をかけてみて」と言われて、もう一度電話をすると、出てくれました。バザビノに、「保健普及員のオフィスで待ってるけど、彼女たちがいない」と言うと、「今から行くから」と言って来てくれて、保健普及員に電話をしてくれました。彼女たちはどうやら、何かしらの情報収集のためにどこかに行っているらしい。
 「10分間の啓発活動の中で、手洗いの仕方のデモンストレーションは彼女たちにやってもらうつもりだったのに。」と言うと、バザビノが、「僕がやるから」とのこと。確かに、10分間の手洗い啓発に6人もの人が必要なわけではないのですが。

 というわけで、バザビノと話すことなどを打ち合わせて、5時からの夕礼に合わせ、4時半に近所の小学校に行きました。ところが、また校長が不在。手洗い啓発をしたいということは伝えてあり、それはいつやってもいいということになっているらしいのですが、校長も副校長も不在なので、いきなりやるのもどうかな、という状況らしく、一番偉い先生らしき人に話をすると、「今日は祝日だから生徒が少ないので、明日やれば?」と言われました。少ないって、何人くらいかと思ったら、50人くらいはいるらしい。「50人いれば十分です。やるのも初めてだし、むしろ多すぎない方がいい。やってみてもいいですか?」と言ってみたところ、じゃあどうぞ。ということで、すぐさま教室に。そしてすぐさま「さぁどうぞ」と。
 実はこの日は、来月の首都でのジャパンフェスティバルでの隊員活動紹介のため、同期がビデオを撮ってくれることになっていました。彼女には、5時からの夕礼で手洗い啓発をすると言ってあったのに、予定変更の電話もできぬまま、手洗い啓発はいきなり始まってしまったのでした。

教室はこんな感じ。
P1120435.jpg

 手洗い啓発は、まず私の挨拶から。アムハラ語で(言いたいことをバザビノに翻訳してもらいました)、「こんにちは~。今日は手の洗い方を教えに来ました!みんな、ごはんの前には、ちゃんと手を洗ってるかな?」的なことを言うと、「洗ってる~!」と元気のよい返事が返ってきます。「ちゃんと石鹸で洗ってる?」と言うと、「洗ってる~!」。「正しい手の洗い方を知ってるかな?」「知ってる~!」と、素直な良い子たちです。「じゃあ、誰か手の洗い方をやってみせてくれるかな?」と言うと、「ハイ!」「ハイ!」「ハイ!」と、たくさんの手が挙がる。やらせてみると、ちゃんと爪の先や指の間などを洗ってみせます。(水や石鹸は使わず、ポージングだけです。)
 バザビノがもう一度洗い方を見せて、それから、「手洗い歌で一緒に洗ってみましょう!」という流れに。実はこの「手洗い歌」が一番苦労したところで、以前に一度挫折しています。と、いうのも、アムハラ語の手洗い歌というものが存在するらしく、しかし、それがどういうものなのかよく分からない。なので自分で作ろうとしたら、エチオピアでの有名な歌が分からない。同職種の先輩隊員が作った「しょじょじ」の手洗い歌(「しょじょじ」のメロディに合わせてアムハラ語で手の洗い方を説明している)を使わせてもらおうと思ったら、周りの人は誰も「しょじょじ」を知らない。といった具合。(先輩隊員が「しょじょじ」を使ったのは、エチオピアで唯一のテレビ局であるETVで昔、「しょじょじ」を流していたらしく、知っている人は「しょじょじ」を知っているのです。ただ、それが結構昔の話らしく、子どもたちが知らないだけでなく、バザビノも、保健普及員も誰も知らない。私ですら、最後までちゃんと歌えない。今回初めて「しょじょじ」をちゃんと聞いてみて、1番と2番でどうやらメロディが違うらしいということを知り、「しょじょじ」を使うことは諦めました。)

 しかしながら、子どもたちに楽しく手洗いをしてもらうためには、そして20秒間の手洗いをしてもらうためには(石鹸で20秒手洗いをすると、有害なウィルスは死滅する)、やはり歌が欲しい!ということで、インジバラで有名な「ナルギ」という歌を使うことにしました。この歌は、インジバラ出身のハニーな男の人へのラブソングで、「ナルギ」というのは、現地のアゴ族の人たちの言葉(アゴ語)で、「ハニー」の意味です。この歌はインジバラでは本当によく流れていて、歌詞も「ナルギ~インジバラ♪」などと、インジバラに特化しています。音源はエチオピア人の友人にもらったのですが、歌なしのカラオケなどもないので、ナルギのイントロだけ流して、後は勝手にメロディに乗せて「石鹸で手を洗おう♪」を繰り返すことにしました。考えてみれば私が小学生の時、給食の前に手洗い歌が流れていましたが、私が覚えているのは「石鹸で手を洗おう~♪」という部分だけ。きっと子どもの心に残るのはそんなもんだろうという気持ちもあり。また、町中などでナルギの歌を聞くと、手を洗わなきゃってことを思い出してくれるんじゃないかという期待もあり。
 しかし、バザビノは、「石鹸で手を洗おう」の繰り返しよりは、先輩隊員の「しょじょじ」のように、手洗いのプロセスをちゃんと歌った方がいいんじゃないかと言っています。
 初日は一教室でやっただけなので、翌日も手洗い啓発をすることになり、歌をどうするか考えたのですが、「しょじょじ」は自分にも難しすぎて歌えない。他の曲にしようかとも思いましたが、結局良い案も浮かばぬまま、2回目もナルギを使いました。とはいえ、人前で話すことも歌うことも慣れていない私は、歌の部分はほぼ無理やりバザビノに押し付けてしまい、いきなり歌わされたバザビノも困っていて、なんだかもうしっちゃかめっちゃか。私のアムハラ語もかなりしっちゃかめっちゃかだったため、「うまくいかなかった・・・」という感じで終わりました。
 教室でやった時は、生徒は30人くらいで、なんとなくコミュニケーションも取れたのですが、やはりたくさんの人の前で話すのは緊張するし、練習不足もたたって散々でした。

フラッグセレモニーはこんな感じ。壇があって、マイクもあります。壇の後ろに国旗と州旗。
P1120453.jpg

前から見るとこんな感じ。小さい子どもには制服がないそうです。
P1120454.jpg

 しかし、打ちひしがれて帰る道すがら、子どもたちが寄ってきて手洗いのポーズをしてくれたり、なんとなく歌ってくれたりしているのを見て、次回はちゃんと練習してこようと勇気づけられました。また、10分の時間があるとはいえ、それはフラッグセレモニー全体の時間。元々40分で考えていた手洗い啓発を10分に短縮したのに、小学校の先生には、それをさらに短縮してくれと言われてしまいました。なのでできるだけ早く喋り、話す内容も必要最小限に。バザビノは、歌もカットしていいんじゃないかとまで言っていましたが、「石鹸で手を洗おう♪」と歌ってくれる子どももいることだし、「歌はカットしない!」と宣言。

 そしてまたその翌日。朝7時45分からの朝礼で3回目の手洗い啓発。校庭で待機していると、子どもたちが「手洗いするんでしょ?」などと話しかけてきてくれます。
 練習の甲斐あって(と言っても前回が練習してなさすぎなだけなのですが)、3回目は自分的にはスムーズにできました。自分のセリフも少なくなったし、歌も練習したし、多分5分くらいでコンパクトにまとめることができました。バザビノ曰く、「外国人は珍しいから、外国人がアムハラ語を喋るだけで、子どもたちは興味を持って聞く。3回目はアムハラ語も上達してきたし、歌もいいんじゃない?ナルギはみんな知ってるし。」とのこと。
 とはいえ、子どもたちは私たちが教える前から手の洗い方を知っている。かといって、実際に日常生活の中で手を洗っているかというと、全くそんなことはないし、たった1,2回の手洗い啓発で子どもたちが手を洗うようになるとも思えない。大人でさえ洗わないんだから、子どもに手を洗えと言ったって難しいだろなと思います。
 でも、その後、たまたま町ですれ違った子どもにも「手洗い!」などと話しかけられて、ちょっとは子どもの心に残ってくれたかな~と期待しています。

 バナガラチンライ(ところで)、バザビノはかなり協力的です。彼も公務員のはずなので、勤務時間は8時半から17時半のはずですが、朝礼のために小学校に朝7時半に待ち合わせてもちゃんと来てくれる。8時過ぎに朝礼が終わって、「朝ごはんでも食べていく?」と聞いても、「もう職場に行くから」とか、「今日は水タンクを掃除するから」などと言って次の仕事に行ってしまう。
 一つの小学校にて、朝礼と夕礼で手洗い啓発をしたので、多分全校生徒に対して第一回目の手洗い啓発は終わり。「次は別の小学校でやろう!」と言うと、「じゃあ別の小学校で打ち合わせておくから、また連絡するよ」とのこと。そこまでやってもらっていいのかと恐縮してしまうほど協力的。本来の配属先じゃない人の方が協力的なのは一体どういうわけなのか。

 ということで、活動計画を立てたのが3月、つまり構想9か月(!?)の小学校での手洗い啓発、いよいよ始動の巻でした。他の小学校でもできるといいな~。

(注1)エチオピアの学校(小学校と中高校)は、子どもの数が多く、学校が足りないため、午前シフトの子どもと、午後シフトの子どもがいて、つまり子どもたちにとっては学校は半日です。午前シフトの子どもは朝礼、午後シフトの子どもは夕礼で、国家と州歌を歌い、国旗と州旗を揚げます。この時に、色々なお知らせをしたり、今回のように手洗い啓発などをしたりできるようです。私たちは初日に一教室で手洗い啓発をやった次の日、朝礼で手洗い啓発をやらせてもらうつもりだったのですが、何かしらの先約があったらしく、2日目の朝礼では私たちには時間が与えられませんでした。
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  1. 2012/12/15(土) 04:43:28|
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