My Life in Ethiopia

青年海外協力隊員としてのエチオピアでの暮らしについて。

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改良かまど(一緒に作ってみる編)


 セメントで改良かまどを作ってから早2カ月。次はセメントを使わずに作ってみようということになっていましたが、先日ようやくワレダ(郡)のスタッフをつかまえることができました。「材料は用意しておくから。」ということでしたが、約束の日にオフィスに行くと、1時間ほど待たされた後、「じゃあ行こう」と。「え?どこに?ここで作るんじゃないの?」と聞いてみましたが、「近くに改良かまど作ってる人がいるから、そこで。」と。歩くこと1時間弱。これまでに見学させてもらったところとは別の改良かまど製作者のお宅のようです。しかし、この日はただのアポ取りだったようで、「じゃあ明後日また来るよ。」という話で終わり。往復約2時間かけてのアポ取り・・・運動不足の身にはこたえます。(ていうか本当に運動不足。キリマンに登って以降、1回しかジョギングしてない。)

途中の道はのどかです。雨季に入って緑がきれい。
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 でも今回は本当に「明後日」行くことができ、セメントを使わない改良かまどを作ってみることができました。ただ、日本で習ったように木枠から作るのではなく、製造者の彼女たちの使っている材料と型で作るのをちょっと手伝わせてもらう程度。
 その日、再び歩くこと1時間弱。本当はバスに乗ることもできるのですが、ワレダのスタッフがなぜか、健康のために歩こうと主張する。というわけで、お宅に着いた頃には既にかまど製作は始まっていました。なので粘土を混ぜる作業から参加させてもらうことに。手順は以下の通り。

1. 粘土と砂を足で踏んで混ぜる
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見てる分にはそう大変そうでもないですが、やってみると結構大変。というのも、そこそこ固いし、何より土が冷たい。体が冷えます。 
10人がかりで踏み踏みして土を混ぜます。時々転がしてロールにしてまた混ぜる。
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2. 程よく混ざったら塊をいくつか作って積み上げておく
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3. 型の中に、水で濡らしたビニール的なものをかぶせて、さらに練った粘土を詰めていく(中は空洞です)
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4. 木の板の上に載せて型とビニールを外す
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5. 表面を滑らかにして、取っ手二つと鍋を置くための突起をつける
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混ぜた粘土を半分も形成しないうちにお昼になったため、私たちは撤収しました。後は乾かして焼くんだそうです。が、以前見学させてもらったような窯なんてどこにもない。聞くと、地面に穴掘って焼くんだとか。ちなみに、この女性たちはみんな親戚だそう。
 しかし、10人がかりで粘土作って形成して、1日にできるかまどはたったの10-20個。彼女たちは他の仕事もしてるそうで、この改良かまど製作は週に1日だそうですが、作ったかまどを乾かして、焼いて、それから歩いて1時間のインジバラのガバヤ(市場)まで運んで、1つ40ブル程度で売るそうです。40ブルで20個売れたとしても800ブル。10人で分けたら一人分の稼ぎは80ブル(約400円)。材料は近所から無料で取ってきているそうで、材料費はかからないそうですが、それでも割に合わないような。
 ワレダのスタッフ曰く、粘土を混ぜるミキサーと、かまどを焼く窯があればもっとたくさんできるから、機械を買ってくれるようにNGOにプロポーザルを書いてくれとのこと。
 たしかにミキサーと窯があればもっとたくさん製造でき、もうちょっと安い値段で売ることができたら、もっと改良かまども普及して、製造者にもユーザーにも良いことだと思います。

 私は改良かまど作成のワークショップをするつもりだったのですが、たった2,3時間、一緒に改良かまどを作ってみて思ったのは、かなりの重労働だということ。まず材料を集めるだけでも大変。なぜなら、改良かまどを作るためには火で割れない粘土を作る必要がありますが、その粘土をどこから調達したらいいのか。
 さらに、それを砂などと混ぜて、型を使って形成して、乾かして、焼くという作業まで必要です。こんなに何日もかかることをどうやってワークショップ形式でやったらいいのか。忙しいであろう女性たちをどう集めたらいいのか。
 ちなみに日本での研修で教えてもらった作り方だと「焼く」という工程はなく、乾かすだけなので、「今回作ったのを、焼かないで使ったらどうだろう」と言ってみたところ、「乾かすだけじゃ20日で壊れるね」だそうです。だけど次は私が渡したやり方で、木枠を使って作ってみようとワレダのスタッフは言っています。
 でも、うーん。ワークショップより普及のためのプロモーションの方が現実的なのか。何だか今更な悩みですが。

 なお、今回のかまど製作者のお宅でも、台所のかまどは3点の石でした。インジェラは改良かまどを使って作っているそうですが、インジェラにのせるワットを作るのは3点かまど。改良かまどを作っているすぐ横の建物が台所。入らせてもらいましたが、ものすごい煙で目が痛い。涙が出ます。
 エチオピア人はインジェラが大好き。3食インジェラの人も多いと思います。家族の人数にもよりますが、インジェラは2,3日に一回、まとめて焼きます。だからインジェラ用の改良かまどはもちろん必要なのですが、ワットだって毎日作るはず。ワット用の改良かまどはなくていいのかなぁ。彼女たちはいろんな形の改良かまど(七輪?)も作ってるのに何で使わないんだろう。
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帰りの道すがら、煙でいぶされる家を見て、絶対体に良くないと思うのでした。
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  1. 2012/07/28(土) 01:18:05|
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